2009年の食薬区分改正で「非医薬」に新規収載されたHMB。
たんぱく質合成を誘導する重要な働きをし、筋肉量の増加やサルコペニア(筋肉減弱現象)の予防に効果が期待できるとして、厚生労働省も注目している新素材です。
元々は、ボディビルダーが使用している筋肉サプリの一つでしたが、現在は一般のトレーニーにも普及してきており、非常に多くの業者がHMBサプリの販売に力を入れています。
その結果「HMB おすすめ」「HMB ランキング」などで検索すると、ステルスマーケティング(ステマ)としか思えない、ランキング基準が不明確なサイトが、検索上位を占めています。
これらのサイトは、トレーニングの経験がない人物が運営しているケースがほとんどです。
本ランキングは、日本における販売が許可される前から、個人輸入でHMBを摂取している、トレーニング歴10年以上の筆者が各HMBサプリを比較したおすすめランキングです。
ランキングは主観ではなく客観的評価に基づいて作成しています。
そのため、商品の配合成分や価格が改定された場合は、随時更新していきます。
これからHMBサプリの購入を考えている方は、是非参考にしてください。
HMBおすすめランキングの対象
パウダー状のHMBは除外
HMBサプリには、パウダー状の商品と、タブレット型の商品の2種類があります。
一部のサイトでは、これらのHMBサプリを混同してランキングを作成していますが、使用対象者が大きく異なるため、これらを混同することは本来あり得ません。
本ランキングは、一般のトレーニー向けのランキングのため、パウダー状のHMBはランキングから除外し、タブレット型のHMBサプリのみをランキング対象にしています。
それぞれの違いは次の通りです。
パウダー状のHMB
高純度精製の純粋なHMBサプリ。スポーツ栄養学に精通するボディビルダー、管理栄養士の指導を受けるアスリートが主な使用対象です。過剰摂取、他のサプリとの飲み合わせによる副作用の危険性があるため、摂取量の厳密なコントロール、他のサプリとのバランス調整が必須です。筋トレ上級者におすすめ。
タブレット型のHMB
配合成分数が3種類以下のHMBは除外
タブレット型のHMBサプリのメリットは、筋肉の成長に有効な成分がオールインワンで配合されている点です。
しかし、最近ではHMBだけを高配合し、直接的に筋肉の成長をサポートする成分がほとんど配合されていない商品も多くあります。
このようなサプリは、厳しい言い方をすれば、高純度のパウダー状HMBの劣化版です。
そのため、このランキングでは配合成分数が3種類以下のHMBサプリは除外しています。
除外した代表的なHMBサプリは次のとおりです。
株式会社INK | 金剛筋HMB |
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日本サプリメントフーズ | HMBマッスルプレス |
株式会社 MTG | SIXPAD HMB |
医食同源ドットコム | ボディメイクHMB |
医食同源ドットコム | ボディメイクHMB(プロ) | 株式会社ウエルネスライフサイエンス | ビルドファイトHMB2100 | 株式会社グッドラックグローバル | healthylife HMB | RISEONE株式会社 | HMB POWER BOOST | 協和食研株式会社 | HMBタブレット |
HMBおすすめランキングの基準
3つの客観的な基準
多くのサプリ紹介サイトでは、ランキングの基準を明確にしていません。
その結果、サイト運営者の主観や広告主の都合によって、ランキングが意識的に操作されているケースが多く見受けられます。
これでは、客観的で正確なランキングとは言えません。
そこでサイトでは、すべてのランキングで、基準を公開しています。
HMBおすすめランキングで基準として比較するのは、次の3項目です。
※実際の使用感も把握するため、筆者は掲載している全商品を実際に摂取しています。
HMB配合量の比較
最重要の比較項目は、主成分であるHMBの配合量です。
HMBが筋肉に与えるプラスの効果は、最低でも3,000mg/日までは摂取量と正比例するというのが現在の通説となっています。
実際に、厚生労働省も「日本人の食事摂取基準」において、「レジスタンス運動中に、HMBを毎日3g補給することにより、筋肉量の増加が期待できることが示された。」と紹介しています。
そのため、本ランキングでは、HMBの配合量が3,000mg/日までの商品について、配合量が多いほど高評価にしています。
ちなみに、3,000mg/日以上の摂取は、逆に効果が低減する可能性があるので、過剰摂取には注意しましょう。
配合成分数の比較
タブレット型のHMBサプリには、HMB以外にも筋肉の成長に有益な成分が複数配合されているケースがほとんどです。
代表的な成分としては、クレアチン、BCAA、グルタミンなどがあります。
しかし、実際に配合されている成分は、各メーカーが独自のバランスで調整しており、同じHMBサプリでも、その内容はかなり違います。
共通して言えるのは、配合成分数が多いほど、栄養学的に優秀であるということです。
そのため、本ランキングでは配合成分数が多いサプリほど高評価にしています。
また、最大筋力向上に効果が期待できるクレアチンについては、HMBとの同時摂取で互いの効果を高めあう相乗関係が認められています。
クレアチン配合のHMBサプリは、プラス評価とします。
摂取コストの比較
HMBサプリの価格を比較する方法として、1粒当たりのコストを比較しているサイトもあります。
一見すると、正確なコスト比較ができそうですが、この方法では、摂取粒数が多い商品ほど相対的に安い価格になり不正確です。
本ランキングでは、各メーカーの1袋の価格を入数で除し、推奨摂取量を乗じた、1日当たりのコストを比較します。
これにより、実際のコストを正確に把握することが可能です。
また、効果に自信があるメーカーでは、効果が実感できない場合の全額返金保証を付けていることがあります。
返金額は、保証されている日数によって大きく変わるため、返金保証日数の長さも評価の対象にしています。
HMBおすすめランキング
1位 バルクアップHMBプロ
販売 | 株式会社bonds |
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入数 | 150粒 |
1日の推奨粒数 | 5粒 |
定期価格 | 5,950円 (第 3 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 198.3円 (第 3 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 90日間 (第 1 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 2,000mg (第 2 位 / 10 位) |
配合成分数 | 6種類 (第 8 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
株式会社bondsが販売している、※2017年度の顧客満足度No.1に選ばれたHMBサプリ。(※楽天リサーチ調べ)
プロレスラーのYAMATO選手、フィジーカーの許 冴恵選手など、プロアスリートにも愛用者が多数います。
ビタミンB2の影響により、タブレットが少し黄色い特徴があります。
配合成分は少なめですが、「クレアチン」「BCAA」「グルタミン」という、特に重要な3大成分がすべて配合されており、HMBの配合量は2,000mgと業界トップクラスです。
国産HMB原料を使用し、GMP認定を受けている国内工場で生産されている純国産のHMBサプリでありながら、1日あたり200円を下回る、圧倒的なコスパの高さを誇ります。
サプリ購入者は、専門家による筋トレのアドバイスを受けることができるなど、購入後のサポートが充実している点も魅力です。
全額返金保証期間も90日間と長めに設定されています。
さらに現在、毎月先着ですが、初回500円のキャンペーンまで実施しています。
品質と価格、どちらもハイクオリティなHMBサプリです。
迷ったらこれを選べば間違いないでしょう。
※現在、本サイトを経由した方限定で、送料が無料になるキャンペーンを実施中です。
2位 鍛神HMB
販売 | 株式会社BIZENTO |
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入数 | 180粒 |
1日の推奨粒数 | 6粒 |
定期価格 | 6,980円 (第 5 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 232.7円 (第 5 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 30日間 (第 4 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 2,000mg (第 2 位 / 10 位) |
配合成分数 | 23種類 (第 3 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
ベストボディ・ジャパン優勝経験もある、肉体派俳優の金子賢がプロデュースしたHMBサプリ。
サマースタイルアワード優勝者をはじめ、数多くのフィジーク選手に愛用されています。
2,000mgの豊富なHMB配合量に、23種類もの配合成分を詰め込まれています。
特に注目したいのが、毒性の高いアンモニアを尿素に換えて、体外へ排出する尿素回路を活性化する、アルギニン、シトルリン、オルニチンが配合されている点です。
NO系と総称されるこれらの成分は、血管を広げる作用があり、筋力アップや筋肥大に影響を与える、パンプアップ効果につながります。
そのため、ボディメイクを目的としている人には特におすすめできます。
現時点において、完成度No.1のオールインワンサプリです。
バルクアップHMBプロと比較すると値段は少し高いですが、最高のHMBサプリを求めている方は、こちらを選ぶといいでしょう。
こちらも現在、初回500円のキャンペーン中です。
30日間の全額返金保証もあるので、気になる方は試してみるといいでしょう。
3位 キレマッスルHMB
販売 | エイベックス・グループ |
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入数 | 180粒 |
1日の推奨粒数 | 6粒 |
定期価格 | 6,980円 (第 5 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 232.7円 (第 5 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 30日間 (第 4 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 1,800mg (第 6 位 / 10 位) |
配合成分数 | 24種類 (第 2 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
音楽プロダクション「avex(エイベックス)」が開発したHMBサプリ。
avexのタレントをはじめ、ベストボディファイナリストなど、多くのフィジーク選手にも愛用されています。
最大の特徴は、24種類という充実した配合成分数です。
元々、所属タレントの美容を考えて開発された商品なので、コラーゲンペプチドなど、他のHMBサプリにはない美容サポート成分が多数配合されています。
HMBの配合量も1,800mgと多めで、クレアチンもしっかりと配合されており、筋肉サプリとしての成分バランスも非常に優秀です。
配合成分が似ていて、HMB配合量が多い「鍛神HMB」が登場で順位を落としましたが、こちらも悪くない十分優秀なHMBサプリです。
avexが好きな方は、こちらを選ぶのもありでしょう。
※2019年4月末をもって販売終了となりました。
4位 ディープチェンジHMB(DCH)
販売 | 株式会社ラッシャーマン |
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入数 | 240粒 |
1日の推奨粒数 | 8粒 |
定期価格 | 7,020円 (第 10 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 327.6円 (第 10 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 20日間 (第 6 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 2,000mg (第 2 位 / 10 位) |
配合成分数 | 8種類 (第 4 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
株式会社ラッシャーマンが販売している、HMBサプリ。
業界トップクラスの2,000mgのHMBが配合されています。
HMB以外の配合成分は「クレアチン」「BCAA」「グルタミン」「アルギニン」「シトルリン」「オルニチン」「セルロース」の7種類。
鍛神HMBと同様、NO系成分が配合されているため、筋肥大を目指している人におすすめです。
しかし、オールインワンサプリとしての完成度は高いですが、その分値段が高い、1回あたりの摂取粒数が多いなど、明らかなデメリットもあります。
お金に余裕がある方は、購入を検討してもいいでしょう。
5位 マッスルエレメンツHMB
販売 | 株式会社SELMORE |
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入数 | 180粒 |
1日の推奨粒数 | 6粒 |
定期価格 | 6,980円 (第 5 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 232.7円 (第 5 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 90日間 (第 1 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 1,500mg (第 7 位 / 10 位) |
配合成分数 | 29種類 (第 1 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
29種類という、サポート成分の充実度No.1のHMBサプリです。
特にビタミンが豊富で、マルチビタミンサプリの代わりとしても使用できます。
ただし、配合成分の中には「BCAA」と「グルタミン」が配合されていません。
オルニチン、アルギニン、ポリアミンなど、筋肉の合成においては少しマイナーな成分が入っているにもかかわらず、なぜこの2つが配合されていないのか、少し疑問が残ります。
また、肝心のHMBの配合量も1,500mgと少なめです。
とはいえ、オールインワンサプリとしては、バランスが取れているHMBサプリです。
BCAAとグルタミンが配合されているプロテイン摂取している人は、こちらを選ぶのもありでしょう。
6位 ビルドマッスルHMB
販売 | メンズドラッグ |
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入数 | 120粒 |
1日の推奨粒数 | 4粒 |
定期価格 | 5,925円 (第 1 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 197.5円 (第 1 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 90日間 (第 1 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 1,500mg (第 7 位 / 10 位) |
配合成分数 | 7種類 (第 6 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合なし |
株式会社モイストが販売している、近年のHMBブームのきっかけを作ったHMBサプリです。
先発サプリのためHMBの配合量は1,500gと少ないですが、「BCAA」「グルタミン」「バイオぺリン」「トンカットアリ」「フェヌグリーク」「シニュリンPF」という6種類の成分が配合されています。
しかし、HMBと相性が良いクレアチンが配合されていない点は残念です。
公式ホームページでは、3大筋力アップサポート成分として「BCAA」「グルタミン」「バイオぺリン」と書かれていますが、バイオペリンではなくクレアチンが一般的です。
クレアチンが入っていない理由がよくわかりません。
値段は非常に安いですが、内容的にはランキング上位の下位互換の印象が否めないHMBサプリです。
7位 HMB極ボディ
販売 | 株式会社ライド |
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入数 | 90粒 |
1日の推奨粒数 | 3粒 |
定期価格 | 6,998円 (第 8 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 233.3円 (第 8 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 500円のみ (第 8 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 2,100mg (第 1 位 / 10 位) |
配合成分数 | 6種類 (第 8 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
2018年に発売された、新しいHMBサプリです。
元プロボクサーの亀田兄弟(亀田興毅・亀田大毅)を広告塔に起用しています。
後発サプリのため、HMBの配合量は業界トップの2,100mgです。
さらに、サポート成分として「BCAA」よりも広域をカバーしている「EAA」や、栄養素の吸収を向上させる機能を持つ「アストラジン」など、従来のHMBサプリにはない成分を配合しています。
しかし、公式サイトで「BCAAよりもEAAの方が優れている」「アストラジンによってHMBの吸収率が1.5倍になる」など、少し間違った効果を謳っている点は残念です。
実際は、BCAAはEAAよりも劣る成分ではなく、アストラジンによる吸収率の計算も単純ではありません。
また、「永久返金保証」と書かれていますが、実際の返金額は初回キャンペーンの500円だけです。
HMBサプリとしては悪くありませんが、販売方法には少し疑問があります。
8位 ストライクHMB
販売 | 株式会社クリート |
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入数 | 180粒 |
1日の推奨粒数 | 6粒 |
定期価格 | 5,925円 (第 1 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 197.5円 (第 1 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 500円のみ (第 8 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 1,500mg (第 7 位 / 10 位) |
配合成分数 | 8種類 (第 4 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合あり |
株式会社クリートという会社が販売するHMBサプリ。
HMBの配合量は少なめですが、3大サポート成分「クレアチン」「BCAA」「グルタミン」をはじめ、8種類の豊富なサポート成分が入っています。
広告塔に芸能人を起用していないため、地味な印象のありますが、実はコストパフォーマンスは悪くありません。
ただし、返金保証が全額ではなく初回の500円のみなので注意が必要です。
9位 ハイパーマッスルHMB
販売 | 株式会社ロカボワークス |
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入数 | 150粒 |
1日の推奨粒数 | 5粒 |
定期価格 | 6,680円 (第 4 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 222.7円 (第 4 位 / 10 位) |
返金保証期間 | 15日間 (第 7 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 2,000mg (第 2 位 / 10 位) |
配合成分数 | 6種類 (第 8 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合なし |
福岡でトレーニングジムを経営する、株式会社ロカボワークスが販売するHMBサプリ。
HMBの配合量は2,000mgと豊富ですが、サポート成分が充実しておらず、クレアチンも未配合です。
特に際立った特徴がないにもかかわらず、初回キャンペーン価格が980円であったり、返金保証期間が15日間と短いなど、微妙に残念な部分が目立ちます。
はじめてHMBを試す方には、あまりおすすめできません。
10位 パーフェクトボディHMB
販売 | 株式会社ミーロード |
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入数 | 120粒 |
1日の推奨粒数 | 4粒 |
定期価格 | 7,700円 (第 9 位 / 10 位) |
1日分の価格 | 256.7円 (第 9 位 / 10 位) |
返金保証期間 | なし (第 10 位 / 10 位) |
HMB配合量 | 1,500mg (第 7 位 / 10 位) |
配合成分数 | 7種類 (第 6 位 / 10 位) |
クレアチン | 配合なし |
株式会社ミーロードという、株式会社モイストの姉妹会社が販売するサプリ。
配合成分は、ビルドマッスルHMBと全く同じですが、値段はこちらの方が高い設定です。
特に目立った特徴がないHMBサプリです。
この商品を選ぶ必要性はないでしょう。
参考
HMBおすすめランキング
圏外 HMBアルティメイト
販売 | 自然派研究所 |
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入数 | 120粒 |
1日の推奨粒数 | 4粒 |
定期価格 | 6,998円 |
1日分の価格 | 233.3円 |
返信保証期間 | 120日間 |
HMB配合量 | 1,500mg |
配合成分数 | 7種類 |
クレアチン | 配合なし |
自然派研究所が販売しているHMBサプリ。
吉本興業所属の芸人レイザーラモンHGさんを広告塔に起用していることでも有名です。
パッケージは全く違いますが、配合成分数と配合成分量は、ビルドマッスルHMBと全く同じです。
にもかかわらず、こちらの方が価格が高い設定です。
レイザーラモンHGさんのファンでなければ、こちらを選ぶ理由はないでしょう。
おすすめの飲むタイミング
トレーニングの前後
HMBは摂取することで「筋タンパク質の合成促進」と「筋タンパク質の分解抑制」という、2つの効果を高めることができます。
特に筋タンパク質の分解抑制効果に優れており、日本の厚生労働省も、高齢者のサルコペニア(筋肉減弱現象)を予防できるとして、その効果に期待をしています。
筋タンパク質の分解は、運動中に活性化します。
そのため、HMBはトレーニングの前に摂取するのが一般的です。
身体に取り込まれるスピードが比較的速いサプリなので、トレーニングを始める10~20分前に摂取するといいでしょう。
しかし、トレーニングが終わった後の45分間は「ゴールデンタイム」と呼ばれる、栄養の吸収率が高まる時間帯です。
筋肉へのアミノ酸輸送量が、約3倍も上昇するという研究結果もあります。
前述の通り、HMBには筋タンパク質の合成を促進する効果もあるため、この時間帯にHMBを摂取しないのはもったいないです。
そのため、可能な限り、トレーニング後にもHMBを摂取するといいでしょう。
トレーニング前後に摂取する場合は、1日の推奨摂取量を、トレーニング前後で6:4に分けるのがおすすめです。
ランキング1位のバルクアップHMBプロは、1日の推奨摂取量は5粒です。
この場合だと、トレーニング前に3粒、トレーニング後に2粒摂取するといいでしょう。
これにより「筋タンパク質の合成促進」と「筋タンパク質の分解抑制」両方の効果を最大限に高めることができます。
おすすめの摂取量
1日3gまでに抑える
HMBは、推奨摂取量より多く摂取しても、副作用の心配が少ないといわれています。
一般的な推奨摂取量の約3倍にあたる1日6gを摂取しても、副作用がなかったという研究結果もあります。
しかし、一定量を超えてHMBを摂取すると、効果が逆に低減してしまうこともあるようです。
個人差はありますが、1日3g程度までは、HMBの摂取量に応じて効果が高まるという考え方が一般的です。
そのため、1日のHMB摂取量は3gまでに抑えるといいでしょう。
また別の研究では、1度に吸収できるHMB量には上限があることも分かっています。
1度に1gのHMBを摂取した場合は約14%が尿として排泄され、1度に3gのHMBを摂取した場合は約29%が尿として排泄された結果になりました。
そのため、1日に3gを摂取する場合は、1度の摂取量を2g以下に調整するのがおすすめです。
これにより、血中のHMB濃度を高く保ち続けることができます。